1：基本的な治療、歯垢（プラーク）除去

1-1：スケーリング

　スケーラーという器具を使って、歯垢（プラーク）や歯石を取り除く治療がスケーリングです。歯ブラシでは取れない歯石、そして自分では見れない歯周ポケットの中の汚れも取り去ることができます。

　スケーリングを行うと、歯ぐきから血が出ることがありますが、それは歯垢や歯石が付いていた部分の歯ぐきが腫れているためです。治療後は歯肉の状態も良くなっていき、出血もおさまるようになりますよ！

 

 

1-2：ルートプレーニング

　ルートとは、歯の根っこの事です。歯の根っこは通常歯ぐきの中に埋まっています。しかし、歯周ポケットが深くなると、根っこの奥の見えない部分にも歯垢や歯石が溜まってしまうのです。

　こういった見えない歯の根っこの汚れを取り去り、表面を滑らかにする（プレーニング）ことで、汚れがつきにくくする治療法なんですよ。

 

2：悪化した歯周病の治療法

2-1：フラップ手術

　歯周病を放置してしまうと、歯を支える顎の骨が溶かされ、歯周ポケットがどんどんと深くなってしまいます。すると、スケーリングやルートプレーニングでは汚れを取り除くのが難しくなるので、より一歩進んだ治療を行います。

　フラップ手術は、歯ぐきを部分的に切り開いて、歯の根っこ深くまできれいに清掃をおこなっていきます。

 

 

2-2：「エムドゲイン療法」で顎の骨を再生！

歯周病になると、歯を支える顎の骨が溶けていき、歯がぐらぐらして、最終的には歯を失ってしまいます。溶けた顎の骨は、元には戻りません。

しかしエムドゲイン療法では、ブタの歯胚（しはい、歯のもととなる組織）からつくった薬を注入し、溶けてしまった顎の骨を再生させるのです！

自費診療なので費用は5万円ほどかかります。また、全てのケースで効果があるとは限りません。

 

 

2-3：「3DS」で歯周病菌を除菌！

　3DSとは、お口の中を除菌する治療法です。ここまでご紹介してきた治療法は、歯周病の原因となるばい菌を物理的に取り除くものでしたが、3DSではお薬で殺菌・抗菌するんですよ。

まず専用のマウスピースを作り、そこに殺菌・抗菌薬を注入します。マウスピースを5～15分間装着することで、お口全体にしっかりとお薬を行き渡らせるのです！

 

 

2-4：「抜歯」

　抜歯も、最終的な治療として行うことがあります。それは、歯周病が末期の状態で、隣の歯にまで悪い影響を与えるリスクがある場合です。

　歯医者さんは、なるべく歯を残すやり方で治療をしてくれますが、このような最悪のケースを迎えてしまう事もあり得るのです。

 

 

当院では、上記以外の方法での治療方法もございますので、歯周病治療を検討中の方は一度当院までお越しくださいませ。

 

このように、歯周病は進めば進むほど、治療にあたっての負担が大きくなってしまいます。

　歯磨きによるセルフケアと、歯医者さんでの定期健診・治療の二人三脚で、早いうちから歯周病対策に取り組みましょう！