1：歯周病の度合い、セルフチェック

{C}（１）  歯ぐきが下がって歯が長く感じる{C}（２）  生活が不規則だ

{C}（３）  歯と歯の間にすき間がある

{C}（４）  口臭がある

{C}（５）  冷たい水がしみる

{C}（６）  歯ぐきから膿が出る

{C}（７）  朝起きたとき、口の中がねばねばする

{C}（８）  歯を磨くと血が出る

{C}（９）  歯がぐらぐらする

{C}（１０）歯ぐきの色が赤く、腫れている

　さあ、あなたは何個当てはまりましたか？（結果はあくまで目安です）

・0個：健康

・1個：軽度

・2～6個：中度

・7個以上：重度

 

ほんの2つ当てはまるだけで、中度まで進んでいるのは驚きですよね！サイレントキラーと呼ばれる理由がわかります。中度では、歯を支える顎の骨などの組織の破壊が進んだ状態で、一度破壊された骨などは元どおりには戻りません。

0～1個の状態のうちから歯医者さんにかかって予防と管理をするのが一番ですが、なかなか難しく、自覚症状のでる中期になって初めて受診となることが大部分なのです。

 

 

2：歯周病の治療の流れ

2-1：軽度歯周病

・初回：検査→歯磨き指導→歯の表面の歯石除去

・2回目以降：検査→メインテナンス（歯並び、咬み合わせの調整）

　初回の治療で歯周病菌を取り除きます。菌のかたまりは歯垢（しこう、プラークとも）や歯石となってこびりついています。菌は生き物ですから毎日増えるので、菌の数を減らすためには毎日の歯磨きがとても大切です！上手に磨けるように、歯磨き指導が行われます。

　2回目にもう一度検査をして、お口の中がどれくらい改善されたかを調べます。歯並びが悪いなどの理由で汚れが付きやすい場合には、歯列矯正を行うことも。

 

 

2-2：中度歯周病

・初回：検査→歯磨き指導→歯の表面の歯石除去

・2回目：検査→歯周ポケットの中の歯石除去

・3回目以降：精密検査→メインテナンス（歯並び、咬み合わせの調整、歯周外科治療）

中度になると歯と歯ぐきのすき間に「歯周ポケット」ができて、歯石や歯垢がその中にたまってしまい、歯ブラシでは取れなくなります。歯医者さんでは、歯ぐきの上と、歯周ポケットの中の歯石とを分けて、丁寧に取り除きます。

精密検査をして、状態を確認しながら、必要に応じて歯周外科治療を行います。

 

 

2-3：重度歯周病

・初回：検査→歯磨き指導→歯の表面の歯石除去

・2回目：検査→歯周ポケットの中の歯石除去

・3回目以降：精密検査→歯周外科治療（フラップ手術）→メインテナンス（再生治療）

　重度ともなると、改善にはかなりの時間がかかります。時間をかけて何度も検査し、場合に応じて歯周外科治療や再生医療といった治療を行います。最悪の場合には、他の歯に悪い影響が出ないようにするために、抜歯を選択することもあります。

 

歯周病が進めば進むほど、治療にかかる回数も、体にかかる負担も大きくなってしまうのがよくわかりますね。

治療の中では繰り返し検査をしますが、一体どんなことをするのでしょうか？そして歯周外科手術や、再生医療とは？後編で詳しく解説しますね！引き続きご覧ください！　

 

 

予防の為には、歯医者さんを受診して歯石を取り除いてもらいましょう。ついたばかりの歯石なら柔らかく、治療時の体の負担も少なくてすむので定期的な除去がおすすめです。