歯石が口臭の原因になる３つの理由と
臭い解消に効く歯石除去（前編）

a・口の中の病気

　…虫歯、歯周病、歯石

b・身体の病気

　…胃、便秘、肝硬変、糖尿病など

c・食べ物や飲み物、たばこ

　…臭いの強い食べ物や飲み物（ニンニク、コーヒー、お酒等）、たばこ

d・生理的なもの

　…口の中が乾いて、だ液量が減る（寝起きや空腹、緊張やストレス）

ｃならば臭いの強い食べ物を控える、ｄならば水分をとる、などで解消できます。たばこはそれ自体の臭いだけでなく、だ液の量が減ってしまうので、cとd両方の対策が必要です。

a・bの場合には、病気の治療が必要な可能性があります。病気によっても臭いが異なり、歯周病の場合は独特のつんとした、強い刺激臭がします。よくわからない場合には、病院や歯科医院を受診して相談してみましょう。口臭も病気を判断するための大切な情報なので、真剣に対応してもらえますよ。

１，歯垢が溜まりやすい

下の前歯の裏側は歯石が付きやすく、舌でさわりやすいので、つやつやの歯との違いを感じたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

歯石の表面はとてもざらざらしているため、「歯垢（しこう、プラークとも）」がくっつきやすくなります。歯垢はばい菌のかたまりで、1ｇ中におよそ1000億匹もひしめいているのです！ばい菌は毒素を出し、体に悪い影響を与えます。ガス状の毒素が口の外に放たれたものが、「口臭」なんですよ！

２，歯周病を引き起こす

歯石は歯垢がだ液の中のカルシウムなどと固まったものです。名前のとおり石のように固く、歯ブラシでは取れないほど。これらがお口に長くこびりつくと、ばい菌が出す毒素のために歯周病となってしまいます。歯ぐきが腫れたり、歯ぐきから血が出る症状がありますが、このときの血も臭いの元となります。

3，歯周病の末期に出る「膿」

歯周病は初期のうちは自覚症状がないのが特徴で、歯ぐきから血が出ても治療につながりにくいのです。歯垢と歯石を放置している間にじわじわと病気が悪化し、末期段階の歯槽膿漏にまでなってしまうと、歯ぐきから膿がでるようになってしまいます。この膿も、強烈な嫌な臭いを放つんです！

このように、歯石と歯周病には深い関係があるのです。病気がすすむにつれ、口臭もどんどん強烈になってしまいます！

予防の為には、歯医者さんを受診して歯石を取り除いてもらいましょう。ついたばかりの歯石なら柔らかく、治療時の体の負担も少なくてすむので定期的な除去がおすすめです。

　後編では歯石の除去と、予防する方法についてご紹介します。口臭だけではなく、歯周病の改善・予防に効果があるのです！

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