1：毎日の歯磨きが大切

歯周ポケットの中にたまる汚れは、ばい菌のかたまりです！ばい菌は生き物なので、お口の中でどんどん増え、毒素を出し続けます。ですから毎日の歯磨きで、お口の中のばい菌の数を減らすのがとても大切です！

 

しかし歯の表面とは違って、歯周ポケットの中は歯ブラシが届きにくく、きれいにしにくいものです。力任せにゴシゴシ磨くと、歯ぐきを傷つけてしまったり、歯ぐきが下がってしまうこともあります。

 

 

2：歯周ポケットを磨く5つのポイント

2-1：良い歯ブラシを選ぶ

店頭では色々な特徴の歯ブラシが販売されていますが、歯周ポケットの中を磨くのにはふさわしい4つの特徴があります。

・柄（持ち手）の部分がまっすぐでシンプル

・かたさは「やわらかめ」

・ブラシのヘッドの植毛が3列

・ヘッドがコンパクト（小さい）タイプ

この他にも、歯ブラシをこまめに交換するのも大切です。毛先が開いてしまうと汚れを取る力が7割も低下することが分かっています。もしもブラシが開いていなくても、２週間を目安に交換しましょう。新しいブラシを使うと、コシの違いと気持ちよさにびっくりしますよ！

 

 

2-2：歯磨き粉を選ぶ

歯磨き粉も色々なものが売られています。泡立ちが多いと上手に磨けなかったり、まだ十分に汚れが取れていないのに満足してしまう傾向があります。歯磨き粉はほんのわずか、1.5センチほども出せば十分です。最近では、泡立ちの少ないタイプの歯磨き粉や、泡立たないジェルタイプもあります。

フッ素が配合されているものは歯の質を強くし、つややかにして汚れが付きにくくする効果があるので、おすすめです。

 

 

2-3：やさしい力で磨く

歯磨きといえば「ゴシゴシ磨く」もの、というわけではありません。力をかけすぎると、ブラシの毛先が開いてしまい、汚れを落とす力が大幅に低下してしまいます。また、力の強い男性だと、歯と歯ぐきの境目の柔らかい部分がすり減って凹んでしまうこともあります。

力加減を意識するほかに、持ち方を変えるだけで力が入りにくくなります。ペングリップ（鉛筆持ち）という持ち方で、鉛筆を持つように、親指と人差し指で歯ブラシを持ち、残りの指は添えるだけで十分です。

 

 

2-4：歯と歯ぐきの境目を磨く

歯周ポケットの中をきれいにするには、歯の固い部分だけではなく、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを当てて磨きます。そして、歯ブラシを小刻みに動かします。歯の一本一本を磨くつもりで行いましょう。そうすると、ブラシの毛先がポケットの中に入り込み、汚れをかき出してくれますよ。この磨き方をバス法と言います。

 

2-5：ワンタフトブラシで、小さな隙間を磨く

ワンタフト歯ブラシは、角度のついた絵筆のようなブラシです。普通の歯ブラシならヘッドの長さは2センチ位ありますが、ワンタフトは5ミリほどです。小さな隙間をピンポイントで磨くのに適しています。

歯並びが乱れてでこぼこしている、歯の裏側の歯ぐきの境目、生えかけの親知らず、一番奥の臼歯のさらに奥といった部分は汚れがたまりやすいところです。日ごろの歯磨きに加えてみましょう。

 

ワンタフト歯ブラシの使い方はこちら↓

毎日の歯磨きでばい菌を減らすことが、歯周ポケット改善の第一歩です。5つあるポイントのうち、できることからぜひ取り入れていってくださいね！

 

後半では、歯周ポケットの原因と、解決する方法についてまとめています。

 

予防の為には、歯医者さんを受診して歯石を取り除いてもらいましょう。ついたばかりの歯石なら柔らかく、治療時の体の負担も少なくてすむので定期的な除去がおすすめです。