1：歯周病の原因とは

　歯周病は、原因となるばい菌に感染することでかかってしまう病気です。

セルフケア・歯医者さんでの治療に共通して大切なのが、この「ばい菌を取り除くこと」が必要です！

歯周病菌のかたまりを歯垢（しこう、プラークとも）といい、歯の表面や、歯と歯ぐきの隙間（歯周ポケットといいます）にこびりついています。だ液の中の成分と固まって、石のように固くなったものは歯石と呼ばれ、歯磨きでは取り除けなくなってしまいます。

2：「正しい」歯磨き、3つのルール

2-1：柔らかめの歯ブラシを使う

　柔らかめの歯ブラシがおすすめなのは、歯周病になると歯ぐきがデリケートになるからです。固い歯ブラシだと歯ぐきを傷つけてしまいやすいんです。柔らかい歯ブラシで、優しくマッサージするように磨いてあげましょう。その時には歯ぐきから出血しても問題ありません。

 

 

2-2：自分に合った歯ブラシの持ち方で、しっかり磨く

歯ブラシの持ち方は、いわゆる鉛筆もち「ペングリップ」と、手のひらでしっかり握る「パームグリップ」がおすすめです。まずはいつもの自分の持ち方がどちらか確認してみましょう。

そして歯ブラシが歯ぐきにかける力や、細かな動きを意識して磨いてみましょう。

 

 

2-3：歯と歯ぐきの境目を、丁寧に磨く

歯周病が進むと、歯と歯ぐきの境目に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができてしまいます。服のポケットと同じ様に、歯周ポケットの中にも歯垢（プラーク）や歯石が入り込んでしまうんです。

　歯ブラシの毛先を、歯と歯ぐきの境目に対して45度の角度で当てるのを意識しましょう。チクチクした感じがする場合がありますが、それは歯周ポケットの中にまで毛先が上手に入り込んでいる証拠です！そのまま軽い力で20回ほど歯ブラシを動かしましょう。

 

 

3：歯間ブラシやデンタルフロスでさらにキレイに

 

3-1：歯間ブラシ

　歯間ブラシは、歯ぐきを傷つけないように歯と歯の間に差し入れ、前後に数回動かします。太さは無理なく差し入れられる程度の物を選びましょう。心配ならば歯医者さんに相談すれば、ふさわしいものを選んでくれます。

　歯ブラシと同じ様に、水で洗って、繰り返し使用できますよ。

 

 

3-2：デンタルフロス

デンタルフロスは、歯と歯の間に糸を通して歯垢（プラーク）を取り除きます。歯と歯の間に斜めにスライドさせながら、前後にゆっくりと動かします。ぐっと力任せに押し入れると、歯ぐきを傷つけてしまう事があります。歯ぐきの下の方まで行ってから、糸を引き抜きます。

 

デンタルフロスは、毎回新しいものを使いましょう。

 

セルフケアに使う道具は、どこででも購入できるものばかりです。使い方に自信がない、きちんと磨けているか確認したい、といった場合は、今使っている道具を持って歯医者さんへ。歯磨き指導で詳しく教えてもらえますよ！

 

後編では、「歯医者さんでの治療法」についてご紹介します！