埼玉県上尾市にある歯科医院　上尾カナデ歯科・マウス&ピース矯正歯科 院長 高井です。

歯ぐきの色が気になることはありませんか？あまりに気になって、にこっと笑いにくいなど、心の重荷になるとつらいですよね。

歯ぐきの色が変わる原因は大きく4つあって、対策はそれぞれ違うんですよ。

今回は、「歯ぐきの色が変化する原因」をご紹介します！

健康な歯ぐきには次のような特徴があります。

・あわいピンク色

・歯と歯の間の歯ぐきは三角形

・ひきしまっている

・歯磨きをしても出血しない

・よくみると、オレンジの皮の表面のようにぷつぷつしたへこみがあります（スティップリング）

2-1：歯周病

　歯周病は、原因となるばい菌に感染してかかる病気です。ばい菌が出す毒素が歯ぐきや、歯を支える顎の骨に悪い影響を与えてしまうのです。

　初期症状を「歯肉炎」と言い、炎症が歯ぐきにのみ出ている状態です。痛みはほぼないので気づきにくく、知らない間に病気が進行することも多いのです。

　・歯ぐきの色が赤い

　・悪化すると歯ぐきの色が赤紫色になる

　・歯と歯の間の歯ぐきの形が腫れて、丸みがある

　このような見た目の歯ぐきの場合は、歯周病の可能性があります。その他にも次のような症状が出ます。

　・歯磨きの時に出血する

　・口臭が強くなる

　・冷たい物がしみる

睡眠不足、疲労、ストレスなどがたまっていると、だ液の量が減り、お口の中のばい菌が増えやすくなります。だ液の殺菌効果が低下するためです。体の抵抗力も下がるので、歯肉炎にかかりやすくなってしまうのです。

　食事のとり方にも注意が必要です。よく噛まずに食べるとだ液が出にくくなります。おやつや清涼飲料水をちょこちょことる人も、ばい菌が増えやすい状態です。

タバコを吸う人の歯ぐきは黒ずんでいます。ひどい場合には、唇まで黒ずむことも。その原因はタールやニコチン、一酸化炭素といった有害物質です。

さらに、タバコには血管を収縮させる働きがあります。歯ぐきに流れる血液の量が減って栄養不足になり、ばい菌に抵抗する力が下がってしまうのです。喫煙する人はそうでない人と比べて、2～9倍歯周病にかかりやすいともいわれるほど！

　喫煙者本人だけではなく、受動喫煙でも影響がでます。親がタバコをすう家庭では、子供の歯ぐきに黒ずみが現れることもあります！

歯の治療で入れた「かぶせ物の金属」が歯ぐきに触れ続けると、金属から溶け出した銀イオンが歯ぐきに溜まって黒ずむことがあり、「メタルタトゥー」と言います。

　「白い差し歯をしたのに歯ぐきが黒ずむ」場合も。それは、差し歯の表面は金属以外の素材でも、内側は金属製だからなんですよ。

　引き続き後編では、「歯ぐきをピンク色にする6つの方法」をまとめました！