埼玉県上尾市にある歯科医院　上尾カナデ歯科・マウス&ピース矯正歯科　院長 高井です。

「健康な歯ぐきを取り戻したい！」

ピンク色で、きれいな引き締まった歯ぐきを手に入れるには、どうしたらいいのでしょうか？

前編でご紹介した、歯ぐきの色が変わる4つの原因それぞれ対策が違います。後編では、歯ぐきをピンク色にする6つの方法をまとめてみました！

1-1：歯磨きでのセルフケア

　歯周病はばい菌への感染症なので、毎日の歯磨きでばい菌の数を少なくさせるのが効果的になります！歯周病の初期の歯肉炎の状態なら、セルフケアだけで改善できることも！歯周病が進んでいる場合には、それ以上悪化しないよう予防する効果がありますよ！

　丁寧な歯磨きで、ばい菌のかたまり「歯垢（しこう、プラークとも言います）」を取り除きましょう。歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを当て、優しい力で小刻みに動かして磨くのが大切です。

1-2：歯医者さんでの治療

　歯医者さんでの治療も「ばい菌を取り除く」ことが中心です。自分では見えない、取り除けない部分までしっかりときれいにすることができます。歯垢がだ液の中のカルシウムなどとくっついてできた「歯石」は、とても固いうえ、歯と歯ぐきの境目に潜り込んでいってしまいます。歯ブラシでは取れない歯石を歯医者さんでは徹底的に取り除くことができます。歯周病の治療は保険診療で行うことができますよ。

睡眠不足など、生活習慣が乱れていると体の抵抗力が落ちてしまい歯周病にかかりやすくなってしまいます。睡眠や休息をしっかりととり、体力を回復させましょう。

　食事の際も、よく噛むことでだ液の出る量が増えて殺菌効果が高まりますよ。かみ合わせや歯並びに問題があって上手く咬めない場合や、口呼吸をしてしまう場合は、矯正治療が効果的です。矯正は見た目だけではなく、健康も改善させるんです！

タバコに含まれる有害物質が歯ぐきの色を黒くしてしまいます。タバコをやめるのが最も効果的です。人によりますが、数週間から数カ月かけてゆっくりと、歯ぐきの色が改善していきますよ。

　せめて家族への影響がないようにと、ベランダで吸ったり、空気清浄機を使っても効果はありません。タバコの害の方が、それらを上回ってしまうのです。

メタルタトゥーが起きている部分の金属を外し、セラミックなどの金属以外の素材に交換することで、それ以上歯ぐきに着色することを防ぐことができます。しかし、素材によっては咬み合わせる力に耐えられるだけの強度があるかどうかや自費診療で高額になってしまうという問題もあるので、歯医者さんとよく相談する必要があります。

タバコで黒ずんだ歯ぐきや、メタルタトゥーが起きた場合、歯科用レーザーで取り去ることができます。黒い色に反応するレーザーで歯ぐきを焼く治療法で、ゴムで弾かれる程度の痛みです。治療からだいたい1週間ほどで、ピンク色の歯ぐきになりますよ。かかっている歯医者さんで行っているか、また、自費診療となるので費用を確認する必要があります。

ガムは歯ぐき、ピーリングは剥くという意味の言葉です。歯ぐきの古い皮質を剥くことで、新しい皮質に生まれ変わるのです。

　お薬を塗布し洗浄する方法と、レーザーを使う方法があります。どちらも自費診療で、5000～10000円ほどの費用がかかるとされていますが、医院によって異なります。

歯周病は、歯ぐきの色を変えてしまいます。しかも悪化すると、最終的には歯が抜け落ちてしまいますし、脳卒中のように命に関わる病気を引き起こすことも分かっています。

　歯ぐきの色の変化は、体が異変を訴えているサインなんです！

今回の記事が、歯ぐきの色を気にせず、にっこりと笑える健康な毎日につながるきっかけになれば幸いです！