1：歯ぐきのぶよぶよ、痛む時の応急処置

1-1：痛み止め

　痛み止めを飲んで、歯ぐきの痛みをおさえましょう。市販の薬のなかでもロキソプロフェンという成分が含まれているものは、病院で処方される薬とほぼ同じです！あくまで痛みをおさえるだけなので、原因は無くなりません。

 

 

 

1-2：優しく冷やす

　ほほの上から、濡れタオルなどを当てて優しく冷やすと、痛みをおさえる効果があります。しかし氷や保冷剤などで急激に冷やすと一瞬はすっとしますが、かえって痛みが強烈になることがあるので避けたほうがいいでしょう。

 

 

 

1-3：お口の中を清潔にする

　ばい菌に感染して、歯ぐきに炎症が起きている場合が高いのでお口の中を清潔にしましょう。丁寧に歯磨きをすることや殺菌作用のあるうがい薬がおすすめです。昔ながらの茶色いうがい薬、ポビドンヨード液が効果的です。

 

 

 

1-4：休息をとって、体力を回復させる

　とても基本的なことですが、休息と栄養をとるのが大切です。体の免疫力・回復力をとりもどしましょう。

 

 

 

 

2：やってはいけない！4つの行動

2-1：歯ぐきのぶよぶよをつぶす

　歯ぐきのできものや膿をつぶすのはおすすめできません。つぶして、中から膿などの液体がでるとすっとしたり、歯ぐきの内側からかかる圧力が無くなって痛みが治まるかもしれません。しかし、それ以上に傷口からばい菌が入ってしまうのが問題になります。

　歯磨きの時も歯ぐきが傷つかないよう、優しく磨くようにしましょう。

 

2-2：固い歯ブラシで、ゴシゴシ磨く

　固い歯ブラシでゴシゴシと磨くと、歯ぐきが傷ついてしまいます。男性は力が強いので、特に注意が必要です。

　歯ブラシは「柔らかめ」を選び、歯ブラシは鉛筆持ちをします。自然と力が入りにくくなり、優しいブラッシングができるようになります。

 

2-3：激しい運動・お風呂

　血行が良くなると、痛みが強くなってしまいます。激しい運動は控えましょう。入浴は、熱いお風呂に長くつかるのは避け、ぬるめのお湯に短時間つかったり、シャワーを浴びるのにとどめましょう。

 

2-4：お酒、たばこ

　お酒は血行を良くし、炎症や痛みを悪化させてしまう効果があります。たばこは血管を収縮する効果があります。すると歯ぐきに送られる栄養が少なくなり、回復が遅くなってしまいます。

 

3：歯ぐきのぶよぶよを予防するには

3-1：お口の中をきれいに！歯磨きを見直そう

　お口の中が不潔だと、さまざまな病気を引き起こします。あまりにも日常的なことですが、歯磨きを見直してばい菌をしっかりと取り除きましょう！

　歯垢はばい菌のかたまりです。歯と歯ぐきのすき間（歯周ポケット）の中に入り込んでいき、炎症を引き起こしてしまいます。歯垢がついてから48時間経つと、だ液の中のカルシウムなどとくっついて歯石に変化します。歯石はとても固く、歯磨きでは取れなくなってしまいます！

 

3-2：バス法

　歯周ポケットの中をきれいにする磨き方が「バス法」です。

　歯ぐきに対し45度の角度で歯ブラシを当て、優しい力で、小刻みに横磨きします。毛先が歯周ポケットの中に入り込み、歯垢をかき出していきます。しかも、歯ぐきのマッサージ効果もあるんですよ。

 

3-3：デンタルフロス・歯間ブラシ

　歯と歯の間は、歯ブラシだけでは汚れを落としにくい場所です。デンタルフロス（糸ようじとも）・歯間ブラシを取り入れることで、汚れの除去率が大幅にアップします！

 

3-4：規則正しい生活

　不規則な生活や睡眠不足、過労、ストレスなどで、体の免疫力が低くなると、病気に抵抗できなくなってしまいます。規則正しい生活をし、食事をしっかりとって栄養補給をするのが大切です。

 

3-5：歯医者さんでの定期健診

　固い歯石や自分では見えない部分の汚れは、歯医者さんで定期的に取ってもらいましょう。病気の早期発見、早期治療につながりますよ。

 

ぶよぶよの歯ぐきは、お口の中に大きなトラブルがあるケースが考えられます。歯医者さんを受診して、ふさわしい治療を受けましょう。

　当たり前のようにさえ思われる「歯磨き」「規則正しい生活」も、お口と全身の健康のための大切な要素です。歯医者さんは、楽しい暮らしを守る助けになりますよ！