1：歯ぐきが腫れに効果的！3つの応急処置

1-1：痛み止めの薬を飲む

　歯ぐきの腫れや痛みがあるときには、痛み止めの薬（鎮痛剤）を飲むことが多いでしょう。市販の薬で十分効果がありますが、効き目の強い薬が欲しい場合は「ロキソプロフェン」を主成分とする薬を選びましょう。医療用と同じ成分なんですよ。

1-2：うがい薬で殺菌する

　歯磨き不足など、お口の中が不潔になるため歯ぐきに痛みや腫れがでる場合があります。不潔な部分にばい菌がたまって炎症を起こすので、殺菌作用のあるうがい薬でお口の中を清潔にするのが効果的です。ただし、アルコールがたくさん含まれているものは刺激が強いため痛みが悪化することもあります。ポビドンヨードを主成分とするものや、低刺激のノンアルコールタイプのものを選びましょう。

1-3：やさしく歯磨きをする

　歯磨きせずにいると、ばい菌がどんどん増えて毒素をだしていき状態がさらに悪化します。できるだけ歯磨きをして、お口の中を清潔にしましょう。

　腫れや痛みのある部分の歯ぐきは特に敏感なので、優しい力で歯磨きをすることが必要です。力を抜いて、一本ずつ歯ぐきのマッサージをするつもりで優しい力で磨きましょう。やわらかめの歯ブラシがおすすめです。

2：やってはいけない！逆効果な行動3つ！

2-1：冷たい氷水で冷やす

　冷たい氷水や保冷剤などで歯ぐきを急激に冷やすと、かえって痛みと腫れが強くなってしまうことがあるんです！

　強烈な冷たさは血管を急に細くします。そしてその後、反動がついたように血管が急に太くなり、血の流れも急激に戻ることで、それ自体が刺激となってしまうのです！長い間正座して、その後足を崩したときに似ています。立ち上がれないほどしびれたことはありませんか？

　冷やすのが効果的な打ち身とは違うので、リフレッシュする目的で行う程度であればおすすめです。常温～冷水程度の水で十分ですよ。

2-2：入浴する

　入浴して血行が良くなると、歯ぐきの血流も増え、炎症が強くなる場合があります。休息をとって体の回復力を高めようとしたのに、逆効果になってしまっては意味がありません。

ぬるめのお湯に短い時間つかる程度にとどめたり、シャワーで体を清めるだけにするのがおすすめです。

2-3：乱暴に歯磨きする

　歯ぐきの異常を「なんとなく違和感があるな」と感じることがあります。そんなときに乱暴にゴシゴシ磨くと、歯ぐきに傷ができてしまいます。特に、状態の悪い歯ぐきはデリケートで傷つきやすくなっています。そこからばい菌に感染してしまい、さらに悪化させてしまうこともあるんですよ！

ここでご紹介した処置は「一時的に痛みをごまかすためのもの」です。腫れや痛みの症状がおさまったとしても、早めに歯医者さんを受診して治療を受けましょう。

原因が取り除かれないと、再発する可能性があります。原因は歯ぐきにあるのではなく、実は歯の奥の病気や、異物が埋まっているからということもあるんですよ！

自分でも知らないうちに状態が悪化して、とても強い痛みが出ると、痛み止めはおろか、歯医者さんでの麻酔も効かなくなってしまうこともあります！

後編では、「歯ぐきが腫れる原因」と、「炎症がひどいと麻酔が聞かなくなる理由」のご紹介です！