治療した歯が痛い！

神経過敏・2次カリエスの原因＆対処法（後編）

2次カリエス(虫歯)とは、むし歯治療に用いた詰め物や被せ物のすき間にむし歯菌が侵入し、再度その歯がむし歯になってしまうことを言います。

歯が痛くなる２つのケースについてお話をさせて頂きます。

虫歯が再発して、痛みを感じることがあります。神経が残っている歯が痛む場合、5段階ある虫歯の進行度CO~C4のうち、C３（虫歯が神経に達した）位で気が付くことになり、ズキズキとした強い痛みが出てきます。

なぜ虫歯が再発してしまうのでしょうか？

虫歯の治療は「虫歯になった部分の歯を削る→銀歯や差し歯、歯科用のプラスチックなどの詰め物・かぶせ物を入れ、歯の機能を修復する」というものです。自分の歯と、詰め物・かぶせ物との間にはどうしてもすき間や段差ができます。毎日噛み締める力で、詰め物・かぶせ物の形が歪んだり、加齢や歯周病で歯ぐきが下がって段差が広がることもあります。

すき間にばい菌のかたまりである歯垢が溜まり始め、じわじわと虫歯が進みます。詰め物・かぶせ物の内側に潜む虫歯に自分で気づくのは難しいので、定期健診や痛みが出て初めて発見ということになります。

虫歯の再治療です。まず詰め物などを外します。C3まで進んでしまっていると神経を抜く治療を行います。

治療で神経を抜いた歯が痛むことも起こります。神経を抜く治療では、神経が入っていた管の中をきれいに消毒し、薬を詰めて無菌化します。残念ながら現代の医学は再感染を100％防ぐことができません。再感染すると、神経が入っていた管の中はばい菌だらけになってしまいます。しかも、神経が無いので状況がとても悪くなるまで気づけないのです！膿が溜まって歯ぐきが腫れたり、何もしなくてもズキズキしたり、夜中に痛みで飛び起きるような強い痛みが出ることもあるんです！気づいた時点でC4、つまり虫歯の末期の状態なんです！

再治療です。詰め物などを外して管の中を消毒します。場合によっては、歯ぐきを切り開いて根っこの先端を切除し、その切り口から薬を詰める方法をとることも。それでも改善できなれば、歯を抜くことになってしまいます。

「治療した歯が痛む」のは、珍しいことではありません。遠慮せずに歯医者さんに相談して、早めに治療を受けるのが大切です。

痛みなどの自覚症状がない場合は、どうやって虫歯を発見すればいいのでしょうか。それは、歯医者さんでの定期的な検診を受けることで早期発見、早期治療につながります。レントゲン撮影や、歯のクリーニングなどでじっくりとお口の様子を観察してもらえます。虫歯特有の口臭をかぎ分けて気づくこともあるんですよ。

お口の健康を守って、楽しい暮らしを手に入れましょう！

歯茎が腫れていたけど、時間が経ったら引いたから大丈夫というのは、危険な考えです。症状が進んでしまうと最悪、歯を失う場合もあります。症状が出た方は、一度お近くの歯科医院を受診されるのをオススメ致します

上尾市・伊奈町・桶川市などお近くにお住まいの方で、当院での診察をご希望の場合は、下記のリンクから診療予約をお取りください。当院は、大型無料駐車場完備で車での通院も可能です。