歯ぐきから膿が出る…！？

困ったときの応急処置＆注意点（後編）

膿（うみ）とは、怪我や傷が出来た箇所が化膿した際に傷口から出てくる黄白色の液体のことです。難しい言い方をすると膿汁（のうじゅう）とも呼ばれ、体を治す為に微生物を食べる過程で崩壊した白血球や他の組織が崩壊したものです。その他の死んだ又は生きている細菌の集まりということになります。

歯ぐきが膿んだときの原因と治療方法について紹介します！

神経を抜いた歯や、神経が死んでしまった歯の根っこに炎症が起きて、膿がたまることがあります。歯の神経や血管が詰まっていた空間（歯髄腔）にばい菌に感染したためです。

治療はまず、歯髄腔の中を洗浄、消毒して無菌の状態にします（感染根管治療）。無菌化したら、薬を詰めて炎症を改善させます。歯の根っこの先端を2ｍｍほど切除する場合もありますが、どうしても改善ができない場合は歯を抜く可能性もあります。

歯ぐきはデリケートです。歯ブラシで強く磨いたり、魚の小骨が刺さるなどしてついた傷がばい菌に感染して膿んでしまうこともあります。

魚の小骨などがある場合は取り除き、大きく腫れている際には歯ぐきを切って膿を排出し消毒します。症状に応じて、痛み止めや炎症止めの薬を使用します。

ケガや歯に強い力がかかってしまったことが原因で、歯の根っこが割れたり、ひびが入ったり折れたりします。割れ目からばい菌が入り込み、それにより歯ぐきの内側まで炎症を引き起こしてしまうのです。

治療は、歯の割れ方・折れ方を確認し、膿を排出して洗浄・消毒します。詰め物や、銀歯などのかぶせ物で歯を修復しますが、どうしても保存できない場合は歯を抜くこともあります。

歯周病は、ばい菌（歯周病菌）に感染することでかかります。歯ぐきから血が出たり歯がぐらぐらするといった症状は知られていますが、実は「ばい菌によって、顎の骨が溶かされてしまう」恐ろしい病気なのです。進行した末期の状態は「歯槽膿漏」とも呼ばれ、文字通り膿が漏れ出てしまいます。自覚症状が出にくい病気なので、気が付いた時には病気がずいぶん進んでいるのが特徴です。

「歯ぐきから膿が出る」原因はいくつもあります。応急処置や休息をとるなどして様子を見ていたら、いつの間にかよくなっていた、なんてこともあるかもしれません。しかし原因が無くならないと、知らない間に悪化してしまうこともあります。

　歯医者さんでふさわしい治療を受け、健康で楽しい暮らしを守りましょう！

歯茎が腫れていたけど、時間が経ったら引いたから大丈夫というのは、危険な考えです。症状が進んでしまうと最悪、歯を失う場合もありますので、症状が出た方は、一度お近くの歯科医院を受診されるのをオススメ致します

上尾市・伊奈町・桶川市などお近くにお住まいの方で、当院での診察をご希望の場合は、下記のリンクから診療予約をお取りください。当院は、大型無料駐車場完備で車での通院も可能です。