インプラントの寿命と歯科医で行う

寿命を延ばすメンテナンス（前編）

　インプラントは顎の骨に、土台となる柱のような人工物を埋め込み、自分の歯と変わらない噛み合わせを得る優れた治療法です。

「インプラントを10年間使用できる確率は90％以上」というデータもあり、ブリッジの平均寿命が約6年、入れ歯が約5年と言われていることからみても、とても優れていることが分かりますね。

　歯ブラシだけでは落としにくい、歯と歯の間を磨くツールです。歯磨きの後に、歯と歯の間に沿わせるようにして数回磨きましょう。ゴム製の物もありますが、汚れを絡めとるためにはナイロンブラシ製の物がおすすめです。

　太さが色々あるので、心配な時にはかかりつけの歯科医や歯科衛生士に相談してみましょう。

　歯の側面や、歯と歯の間を細かく掃除できます。柄（ホルダー）つきの物と糸のみの物がありますが、初心者は柄（ホルダー）つきのほうが使いやすいでしょう。

　デンタルリンスなどとも言われるお口のうがい薬で、歯磨きの仕上げに使います。殺菌効果が含まれている物を選びましょう。

　これらのセルフケアはあまりにも基本的なことで、拍子抜けしたかもしれませんね。でも、毎日のあたりまえを長く続けることで、インプラントを長持ちさせることができるんです。

　後編では、歯医者さんでのメンテナンスと、インプラントの寿命を縮める原因と対策についてご紹介します。

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