1：「1本10万円」！格安インプラントは危険なのか？

 

1-1：コスト削減によるデメリット

 

　最近では、1本10万円でインプラント治療を受けられる、という医院が増えてきました。とってもお得で、「この値段なら払える！」と飛びついてしまいたくなりますよね。しかし、なぜこんなにも低価格なのでしょうか？

　医院側からすると、材料費、人件費、地代家賃、設備費など、多くのコストが掛かっています。格安インプラントを実現するにはコストを削減しなくてはなりません。

コスト削減によるデメリットが何なのかをご紹介します。

 

1-2：治療につかう素材が不良品

 

　治療に使う素材の質が低いと、耐久性が低かったり、不良品の場合があります。インプラントをしても、数か月で顎の骨から抜けてしまった！という例も実際にあるんですよ。

 

1-3：設備が整っていない

 

　インプラントの治療を行うには、清潔な部屋が必要です。清潔な部屋を用意するコストを省き、他の患者さんと同じ空間で治療をすると、舞い上がるほこりなどが顎の骨に一緒に埋め込まれてしまう事があります。すると、埋め込んだインプラントが顎の骨にきちんとくっつかなくなるケースさえあるのです。

　また、検査のために必要なCTスキャンの機械を整えていない場合、他の病院に検査を受けに行かなくてはならなくなります。

 

1-4：治療後の保証制度、メンテナンスに問題がある

 

　インプラントは、治療が終わった後も注意が必要です。インプラントが抜けてしまったり、腫れて痛いなど、トラブルがおきる可能性もあるためです。その時にしっかりとした保証がされるかどうかが大切になります。

　保証制度に加入するのは無料でも、治療後に不具合がわかった場合、年を経るごとに患者さんの負担金を増やしていくという形を、格安インプラント医院ではとることがあります。

　また、治療費は格安でも、治療後のメンテナンスの費用が高額な場合もあるんですよ。

　

1-5：格安ということは、薄利多売

 

　格安ということは、医院側のもうけが少ないということです。たくさん販売（治療）するために、患者さん一人当たりにかける治療時間が少なくなります。そうなると、質の高い治療を受けることは難しく、危険度が高いと言えます。

 

2：費用を抑える方法はあるの？

 

2-1：医療費控除

 

　インプラント治療は、医療費控除の対象になります。1年間で、生計を共にしている親族の医療費が10万円を超えた場合、還付金が給付されたり、住民税を減らすことができる制度なんですよ。

 

2-2：分割払いができるデンタルローン

 

　デンタルローンとは、歯科の治療にかかる費用を分割払いできる制度です！信販会社に直接申し込むか、取り扱っている歯医者さんから申し込むことになります。

 

 

　インプラントにかかる費用についてご紹介してきました。より良い治療を受けるため、医院選びの参考にしていただければと思います！