歯肉炎には丁寧な歯磨き！
　　　　今すぐ始められる歯肉炎の治し方（前編）

・歯肉炎とその原因

　歯肉炎は、文字通り「歯肉（歯ぐき）が炎症を起こしている」状態です。炎症の原因は「歯垢（しこう。プラークとも言います）」です。歯垢は歯周病菌などばい菌のかたまりで、歯と似たクリーム色で、ねばねばしています。この歯垢が歯にこびりつき、毒素をだすことで、歯ぐきが炎症を起こしてしまうのです。

 

・歯肉炎の症状

　・歯を磨くと血が出る

　・歯ぐきが赤く腫れている

　・朝起きたとき、口の中がねばねばする

　歯肉炎には幅広い年代の人がかかり、若者からお年寄りまでとさまざまです。

 

 

・スクラビング法

磨き方は「スクラビング法」がおすすめです。

具体的な磨き方は、

・歯と歯ぐきに、歯ブラシの毛を直角に当てる

・歯ブラシを小刻みに振動させる

・振動させる幅は2～3ｍｍ、歯一本につき20回程度磨く

・歯の裏側で直角に当てるのが難しい場合は、45度程度で磨く

歯磨きの時、特に男性は「力強く」「大きなストロークで」磨いてしまいがちです。そうすると、歯のでっぱった部分にばかり歯ブラシが当たり、1本の歯をこする回数が少なくなります。歯垢が残りやすい歯と歯の間を磨き残すことになってしまいます。

歯垢はばい菌、つまり生き物なので、生き延びるために歯からはがれないよう、しっかりとこびりついています！たくさんこすらないと取り除けないのです。

「優しい力で」「小刻みに」「歯を一本ずつ磨く」のが、上手なスクラビング法のポイントなんですよ！

 

・歯ブラシの選び方

歯ブラシは、先端の細いものがおすすめです。歯と歯の間や、歯と歯茎の境目まで歯ブラシの毛先を入り込ませるためです。

先端が細い物は、歯の表面の固い部分を磨く力が弱いので、ブラシの毛が密に植えられているものを選びましょう。もしも面倒臭くないのなら、歯の固いところを磨く用・歯と歯の境目用と、歯ブラシを使い分けるのもいいかもしれないですね。

さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを使えば、もっときれいにできます！これらは毎回の歯磨きの時にできなくとも、一日一回や、気が付いた時に使用するなど、気楽に始めてみましょう。

 

・歯磨き粉の選び方

歯磨き粉は、泡立たないタイプを選びましょう。

泡がたくさん立つと、口の中が泡でいっぱいになってしまって長い時間歯磨きを続けにくくなります。

また、香味の強い物もおすすめできません。ミントなどの刺激が強いものはすぐにスッキリして、磨けたつもりになってしまうためです。

泡立ちの少ない歯磨き粉や、泡立たないジェルタイプもあり、そういった商品は香味もマイルドに抑えてあります。

 

 

後編では、歯医者さんでの治療についてご紹介します。